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2013年12月4日水曜日

中学のとき、暴走族と女子1人に学校が支配された話する

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かなり年月が経ったんで。時効でしょう。
むかーし別板のスレにちょっと書いたら反響があったので、詳しく書くよ。

※1980年代中盤のお話




【俺スペック】
成績だけ1番。他は、見た目もスポーツもケンカもダメダメ。
背は低い。メガネのクラス委員長タイプ。

ある年の4月、俺は市立○○中学に入学した。同じクラスにA子って女がいた。

【A子スペック】
顔も身体もゴリラそのもの。身長も体重も平均的な男子よりでかい。
胸もでかいが、それより腹が出てタプタプしてる。髪はロング。
顔は凶悪。色も黒い。常にムスッとしている。無口。

ゴールデンウィークの後にはA子にゴリラってあだ名が付いてた。
俺は賢かったから()、口に出さなかったけど、学年で強い立場の不良予備軍みたいな連中は口に出してた。

その中に、俺と同じ小学校だったS君がいた。
S君は漫画『ビーバップハイスクール』の影響をモロに受けたヤンキー候補生だったけど、
同じ小学校ってことで俺には優しく接していた。

A子をゴリラゴリラって、一番よくからかってた。


夏休みが終わって二学期になったとき、S君が突然夏休み中に転校していた。
なぜなのか、先生は教えてくれなかった。

PCも携帯もなかった時代。
しかし当時のPTAによる、電話と立ち話のネットワークは、現在のネット並に情報を運ぶ。
俺の母親が教えてくれた。
「S君ね、あんたのクラスのA子さんの、お兄さんに…その…やられた…らしいのよ。」
俺「やられた?????」

「A子さんのお兄さんってね、暴走族のヘッドらしいのよ。
 高校は県立●●工業高校(Fラン底辺校)ってとこだったけど、
 問題を起こして退学になって、暴走族を作って…いま18歳か19歳ぐらいだって。」
「妹のA子さんを可愛がってるみたいでね…。A子さんの指示があればだれでも殺しちゃうんだって…。
 …あんたも気をつけなさいよ!」

ここで暴走族の名前を、仮に「禁愚魂愚(キングコング)」としておく。ゴリラ繋がりな。


この話は、二学期開始時には学校中の知るところとなっていた。
また、一学期に威勢良くゴリラ言ってた不良たちの数名が、
骨折したり、顔面がアザだらけになったり、登校拒否になったり、転校したりしてた。
理由はわかるよな。俺もわかった。
A兄の噂が広まったのを確認すると、A子は威張りだした。

先生の言うことを聞かない。
校則も守らない。
男子にも平気で暴言を吐く。

やりたい放題。誰も手を出せなかった。
3年のヤンキー集団ですら、俺と同じ一年生のA子を、渡り廊下で避けて通ってた。
一部の先生はびびって、A子だけ「さん」付けで呼ぶ有り様だった。


10月頃には、禁愚魂愚の下っぱ共がA子の「送迎」をやるようになった。
放課後の校門前で、族車が2台ぐらいで待機してた。
(余談だが、暴走族の世界では、ヘッドの家族を手下が送迎するのはよくあるらしい)
それを注意した先生が、車で帰宅時に族車に襲われ、車のドアを蹴られたりした。

授業時間、校庭に族車数台が入り込み、奇声とクラクションを発しながらオーバルトラックを数周して行った。
校門前には煙草の吸殻が捨てられるようになった。


すぐに学校周辺の治安も悪化した。
禁愚魂愚の手下どもによるカツアゲが頻発した。
食料品店が襲撃され、食べ物が奪われた。
書店が襲撃され、本が略奪された。
(その本屋は、それから数年間「○○中学の生徒お断り」の張り紙を出していた)

校区の民家から苦情が来た。
校内の不良の中には、保身をはかって禁愚魂愚に入ろうとする者まで現れた。

もう誰もA子を無視できなくなっており、全校が暴走族の脅威に怯えていた。

11月下旬か12月頭だったと思うが、PTAの二学期総会があった。
そこでついに、A子と禁愚魂愚の件が議題になった。
ところがその議題を持ちだしたのが、なんと俺の母親と判明wwwww


俺は親から有名私立高校に行くように言われてた。
そんな環境では受験に集中できない! 何とかしなきゃ! って思っての行動だったんだろうが…。

ママネットワークで伝わった情報により、
「俺親子が、A子兄妹にケンカを売った」って事になってしまった。タスケテ\(^o^)/



A子は俺を虐めるようになった。

持ち物を壊されたり、
給食の配膳の時に汁を飛ばされたり、
「このクラスに1人ウザい奴がいまーす、誰だろーなぁ~!?」って叫んだり、
ネチネチとしたものだった。

ちなみに俺に対して、A兄と禁愚魂愚は何もしてこなかった。
A子が直接イビる方が楽しいってことだったんだろう。



年が明けて、冬休みが終わって1月上旬、学校で事件が起きていた。

学校の教室で火事があったという。
全校集会で校長が経緯を説明した。

大晦日に禁愚魂愚が三年生の教室に侵入。酒を飲みながら忘年会をしたらしい。
当時は学校のセキュリティなんて無いも同然だからな。
その際、教室でちょっと焚き火?したんだと(よく延焼しなかったものだが)。
不法侵入と「放火」事件ってことで、警察と消防が来て検証してた。

「A子と禁愚魂愚に逆らったやつは焼き殺される」というイメージ。
みんな恐怖のどん底に陥った。


1月末、A子のイジメはエスカレートしていた。
普通に殴る蹴るの暴力になっていた。
俺もそろそろ耐えられなくなっていた。


 そしてついに、キレてしまった。


美術の時間。美術室にて。
課題の絵を描いていた。
そこにA子がやってきた…。


A子は、俺の絵を下手だの汚いだのと罵った。
そして、絵具の洗い桶の汚れ水を、俺の絵に垂らし始めた。
それでも俺が耐えていると、
調子に乗って、絵の具で、俺の顔に字を書き始めた。

なんて字を書いたのかは知らん。
しかし、瞬時に俺は切れた。

座った状態からの、まったく腰の入ってない右ストレートパンチ。
グーパンが、A子の左頬に直撃。

A子は驚いて目を丸くして…。


顔はすぐ真っ赤。数秒して目に涙。
俺みたいなザコとはいえ、男に殴られたってのがショックだったのか?

般若の面が絶叫した。

「てえええんんんんめぇぇぇぇぇ!!!!!!!!
 くそがあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」

俺、ホラー映画とか見ても全然怖くないんだけど、それはこの体験が原因。
今でも、この時のA子の顔ほど恐ろしい人間の顔を見たこと無いもん。

A子は泣きながら美術室を飛び出し、帰ってこなかった。



A子は荷物をまとめて勝手に下校してしまっていた。
最悪だ。A子は、A兄を呼びに行ったのだ。

クラスのみんなが俺を心配そうな目で見ていた。
ああ…俺君はこのあとA兄に殺されるんだな…。
そんな目で。


放課後はもう、生きた心地しなかったね。
裏門からソローっと出て行ったり、いつもと違う道を通ったり、
家の前に誰かいないか遠くから確認したり。
とにかく自宅に飛び込むまで脚が震えてた。

A子を殴ったことは親には言えなかった。
――もしかしたら深夜に、禁愚魂愚が俺の家を放火に来るかもしれない――
そう思うと、言って、避難すべきかとも思ったが、とにかく口にするのも怖くて言えなかった。



ところが。
翌日から不思議なことが起きはじめた。

A子が俺をイジメなくなった。それどころか避ける。
A子の族車送迎がなくなった。
カツアゲや略奪などの犯罪もピタリと止んでしまった。

数日後、頼りになるママクチコミネットワークが決定的な情報をもたらした。
「A子さんのお兄さん、捕まったらしいわよ!」


大晦日の放火が決定的だったのだろう。警察が動いていた。
俺がA子を殴った日の午前中、禁愚魂愚の幹部たちの家々に、警察が一斉に踏み込んでいた。
奇跡的なタイミングとしか言いようがない。

ヘッドのA兄は逮捕。
ここに書いただけでも相当の余罪があるわけで。
我々が中学を卒業するまではもちろん、高校を出るまで…A兄は、社会に戻ってくることはないだろう。

A子と禁愚魂愚の支配はとつぜん終わった。


恐怖支配から開放されて最も喜んでいたのは不良たちだった。
やっと普通に肩で風を切って歩けるんだもんな。

「なぁ俺君、A子殴ったんだってぇwww?
 お前、もしかして超強いんじゃねェwwww?」
「バックに1000人ついてるって本当wwww?」
「俺とタイマンしてくれよォ~wwwwww
 ケンカのやり方教えてくださいよぉ~wwww」
ってからかわれたわ。

原因と結果だけを恣意的に組み合わせれば、
「俺君がA子を殴ったら、禁愚魂愚が潰れた」だからな。
俺君ツエー、俺君コエーって見られなくもない。嬉しくないけど。


2月。
それからのA子は悲惨だった。
息を吹き返した不良どもが毎日、校門前で待ち構えており、
A子が駅へ歩くまでの間、ハエのごとくつきまとっては暴行を加えていた。仕返しだ。

長かった髪がすぐにショートになり、ジャージで通学するようになった。
下校中に火を付けられたり、切られたりしたらしい。
少しでも可愛い容姿なら性的いじめもあったのだろうが、A子はゴリラだから、
性欲の塊のような不良中学生でも手は出さなかったみたい。

当時の俺は、悪いけど、そんなA子の姿を見てザマァwとしか思わなかった。
そして一学年目が終わった。


4月。二学年目が始まった。
新クラス表が体育館に貼りだされた。
俺の望みはただひとつ。A子と別のクラスになることである。

掲示を見た。俺のクラスにA子はいなかった。
いや、変だぞ。
A子は別のクラスにもいなかった。

不思議に思っているところへ、一年時に同じクラスだった女の子が来て教えてくれた。
「A子ちゃん、転校したってよ」


その後のママネットワーク情報だが、A兄はどこか遠くに収監されそうらしい。
面会に行きづらいので、引っ越し、転校するとのことだった。
また、A兄が逮捕されたことで、A子一家は町に住みづらくなったそうだ。
日頃からバイクの爆音や、族の出入りなどで近所迷惑かけてたんだろうな。

A子は俺らの前から、一言も告げずに消えた。


と、まあこんな話。この時期になったんで思い出したんだ。

A子は今でもどこかで、兄と一緒に暮らしているんだろうか?

中学の卒業アルバムを見ても、転校したA子の名前も顔も載っていない。
このままみんなの記憶から消え、忘れられていくだろう。


俺は、忘れないけど。



(みんなの反応)

・懐かしい。ベランダから煙が立ち上る80年代。ゆとりには創作話にしか聞こえんだろうよ。

・全国津々浦々大なり小なりこんなことが日常茶飯事だった80年代。

・不覚にもキングコングで吹いたw

・意地でも警察に通報しない当時の学校の方針は何だったんだろな
1人のために39人が迷惑していたクラスばかり

・同世代か…そう言やぁ、そんな時代だったなぁ…ヤンキーでもないのに、殴ったり、殴られたり殴られたり殴られたり(笑)

・よくこんな時代に学校行ってたよなあと思うわ。
今の子はおとなしいとか、昔は元気があって良かったとか、絶対思わないな。


***


80年代の学校話は本当に恐ろしい



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